三瓶鍼療院

鍼灸の有害事象 副反応など

気胸

(開業以来約70年、当院では発生していません)

気胸とは肺を包んでいる膜(胸膜)に穴が開いてしまい、そこから肺の外側の胸腔内に空気が漏れ出て体の中で肺が圧迫され縮んでいる状態を言います。程度にもよりますが安静にしていて治る場合や、胸腔内の空気を抜く手術を行わないと死に至る場合もあります。

残念ながら粗雑で無配慮な鍼治療により、本邦では年に数件この事故があり、数年に一度死亡する方がいます。

ただし、適切な治療を行い、また起こる原因を学習していると完全に防げる事故でもあり、当院では開業以来先代からこの事故に遭遇したことはありません。

例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD=肺気腫など)の場合、肺の酸素取り込みが悪化しているせいで肺が肥大して背部だけではなく腰部の高さまで肺が来ている場合があります。本来は肺のない位置だと判断し安易に鍼を行い、肺に鍼を刺入してしまい気胸を起こすケースがあります。

 

開業後、鍼灸師会や全日本鍼灸学会などでしっかりした卒後教育を受け続けていると、COPDで腰部に鍼を打つ危険は当然知っている常識です。しかしこうした団体に所属していないと最新の医学知見を学ぶ機会もなく、医療事故を起こしてしまいます。

 

一過性脳貧血

(開業以来約70年で、1~2回ほど発生しましたが、すぐに回復して治療を継続しました)

全身の欠色素が薄い貧血ではなく、交感神経の過度の緊張により頭部の血液が急激に一時的に下降し、気分が悪くなったり意識が遠くなる一過性貧血(脳貧血)という現象です。

初夏~真夏の暑い中学校の校庭での朝礼などで、突然座り込んだり倒れて保健室に運び込まれる女子学生を見たことはないでしょうか? これが一過性の脳貧血です。鍼灸でも痩せ型で神経が疲れて過敏な方、鍼灸が初めての方に起こりやすく、座って状態で肩に鍼を打つと起こりやすいようです。

これは自律神経のうち、血管の収縮に働く交感神経の働きによるもので、悪い条件下での鍼刺激で首や脳の血管が一時的に収縮して血液が下がって起きます。

これも初めての治療の方の際は座った状態で鍼を打たない、脈状を見てリラックスした状態になってから治療を開始する、などでほぼ100%防げる事象です。

 

感染症(血液を介して起こるB,C型の血清肝炎やHIV=エイズなど)

言わずもがなですが、現在はほとんどの鍼灸院は注射の鍼と同じくディスポーサブル(使い捨て)で、他人の血液が付着した鍼を使うことはあり得ませんので、心配はご無用です。当院でも使用する鍼は100%ディポーサブルです。

また施術を行う当院スタッフは全員未感染です。

 

皮下出血、内出血、出血

(きわめて頻繁に起きます:数日で綺麗に治りますので心配ご無用です)

皮膚から鍼を刺入し、微細な組織の損傷を起こしながら病気を改善させるという鍼治療の宿命で、極めて微量の出血が起きることが良くあります。

皮膚の下には無数の網の目のような毛細血管があり、それを避けて鍼を刺入することは不可能です。ただし刺入した回数すべてに出血が起きるのではなく、こうした細かい毛細血管でも血行が悪くて怒張しているような場合に出血が起きます。

また鍼治療した翌日などに、皮下に内出血が起きているのに気が付く場合もありますが、これも同様に血行が悪く怒張した静脈の毛細血管に鍼が触れて出血したものです。

皮下出血や内出血などは、起きやすい方と部位があります。多くは肘から先の腕、首筋廻り、顔面です。また更年期以上の女性では血管が弱くなっていることが多く発生しやすいです。紫斑病などの膠原病体質、糖尿病、動脈硬化症などの基礎疾患を持っている方、ワーファリンやアスピリンなどの血液の抗凝固作用のある薬の服用をされている方などで発生しやすいです。

出血しやすい方は何度でも出血しますので、気になる方は鍼治療はしない方が良いでしょう。

鍼治療による出血の例
大きさは1ミリφくらい。ボールペンの先と比べてください。

 

折鍼

(開業以来約70年、当院では発生していません)

刺入した鍼が体内で折れて残るというもので、その場合外科手術的に鍼を除去する必要があります。

一本の鍼を消毒しながら長期間にわたって使用すると、金属疲労や腐食など折れる場合があります。

ディスポーサブルの鍼が主流となった現在ではこの事象はまず起きず、当院では過去70年一度も起きていません。

安心安全な鍼灸治療を提供するために

以上、起こり得る有害事象を挙げてみましたが、当院では適切な治療を行う上で開業以来約75年、重大な事象は起きていませんし、今後も常に安全には特に留意し診療を行っていきます。

当院は県鍼灸師会や多数の学会に所属しており、全日本鍼灸学会認定鍼灸師・日本鍼灸師会認定臨床研修指導者が常勤しています。常に学会や公的研修会に参加し、安心安全な鍼灸治療を提供する努力を怠りません。

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