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不妊の鍼灸 三瓶鍼療院

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当院に通院中に、ご懐妊された方へ


 

 長かった辛い治療期間にもよく耐えられ、このたびはご懐妊、たいへんおめでとうございます。きっと、ご主人様、ご親族様もお喜びのことでしょう。
 私も患者様から嬉しいお知らせを頂くと我が事のように思えてしまいます。

 ここで今後の注意点について、最後の治療の時にお話ししたことを書きとどめておきます。

 
 

流産について

おめでたいと言っておきながら、このような不吉なタイトルを掲げてしまい、いらぬご心配をおかけするだろうと案じます。

しかしながら、流産とは、胎児に問題があったとき、その胎児が無事育たないような状況の時、とくに妊娠初期の流産は自然淘汰として起こるものだと最近は認識されています。

何よりも、あなた方(もう患者様とは呼びませんので)夫婦は妊娠されました。何があってもまた妊娠できる、という事を信じてください。

ただし、一般に妊婦さん向けの雑誌や書籍であたかもスポーツや夫婦生活は問題がないように書かれている部分を散見いたしますが、特に35歳を過ぎてからの高齢妊娠で、これまで当院での治療を含む様々な不妊治療を行った方の場合などは慎重にお願いいたします。

35歳以上の高齢妊娠に入られる方の場合や、不妊治療が1年以上と長かった場合には、2週に一回程度の鍼灸治療を25週くらいまでおすすめいたします。

この場合当院では、ご懐妊をされた後のお体をよく診させて頂き、その必要がある方には最終治療時におすすめしております。

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つわり(妊娠悪祖)について

 妊娠初期から中期くらいまでは空腹時、 満腹時などに『つわり』が起きる方も多く、妊婦さんによっては大変辛いものとなります。

 一般的に『つわり』は、胎盤がしっかりと発育してくる頃に重なって起きてきます。ですから多少は喜ばしいことと思って良いのではないかと考えます。
 また双子などの場合は普通の妊娠に比べてつわりは強いようです。高齢妊娠の場合も症状は強くなるようです。

 妊娠中は食事のバランスも気になりますが、このようなときはあまり気にしないで食べたいものだけを食べるようにした方がよいでしょう。
 また家事はあまり真面目に行わず、多少は手を抜くことをおすすめいたします。

 症状が空腹時や食事後に限られているような場合は、食間時の散歩などの軽い運動もよいでしょう。

 あまりにもひどいときには、受診されている産婦人科の先生にご相談してみてください。

鍼灸のPRばかりになりますが、つわり(妊娠悪祖)には鍼灸も良い効果があります。

 

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さかご(逆子・骨盤位)について

妊娠も安定期の中期を過ぎ、30週を迎える頃、産科婦人科の検診時に『逆子(骨盤位)ですね』といわれる方も多いようです。

ほっておけば治る事も多いので、初めのうちはあまり気にとめる方もいらっしゃらないようです。

鍼灸治療では逆子の治療は大変効果がよく、それがために逆子の治療を希望して来院される方が大変多いようです。
しかし、そのほとんどが35週を過ぎ、出産をまじかに控えた方ばかりです。

35週を過ぎると、胎児は出産のために産道近づこうと降りてきます。そのためまだ狭い骨盤内にて胎動も少なくなり、自然に逆子が治る確率は非常に悪くなります。

自然分娩を求められ、逆子の治療を希望の場合はなるべく早くご来院ください。 

逆子に関しての鍼灸の効果は、下記の根拠を掲げておきます。

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フランシスコ・ガルディーニ『骨盤位矯正に対する灸の効果』
JAMA(米国医師会雑誌)1998;280(18):1580-4

・左右の至陰(足にあるツボ)に、15分ずつ棒灸を行う。

・結果、胎動回数が増加(平均35.35回→48.45回に増加)
     頭位回転数も増加(62/130→98/130)

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高橋佳代『骨盤位矯正における温灸刺激の効果について』
東京女子医大誌1995.5(10)801-7

・実験と結果
  至陰穴に温灸後、胎動が有意に増加し、施灸後15分で減少してきた。超音波ドップラーにて、子宮動脈(UtA)、臍帯動脈(UmA)の血管抵抗を調べてみると、施灸後が有意に低下している。

・考察
  灸による子宮循環抵抗の低下は、子宮筋のトーヌスの低下を起こし、子宮筋の弛緩は胎動を容易にさせた。

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この2つの報告から、鍼灸治療は子宮の血行を改善し、特に臍帯動脈と子宮動脈の血行を改善した。その結果、子宮の筋肉が柔らかくなり、胎動が容易になって増えた→逆子が治る機会が増えた、と言うことでしょう。


当院では原則的に35週を過ぎたものについては、逆子の治療は行いません。ただし安産を目的としたものや、産後の回復(肥立ち)をよくするための治療や、自宅でのお灸の指導はこの限りではありません。

 

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安産の灸や鍼灸治療

妊娠も30週を過ぎますと、だんだんとご出産のご準備でお忙しいことでしょう。つわりも落ち着いてくる頃で、大きくなったお腹を抱え、母親になられる実感も一日ずつ増していくことでしょう。

ご出産では、ご自身でお灸を行われると、安産であったり、出産時間が短くなったりすることが多いようです。

お灸を行う場所は様々ですが、当院でお体を診ながらツボを処方いたします。一日〜二日おきに1〜2個行えば十分です。

またこのお灸を行うと、産後の回復(昔の人は『産後の肥立ち』と呼びました)が大変早くなります。

 

里帰り出産をされる方へ

ご実家などへ帰省されご出産される方で、その地元で鍼灸治療による安産や逆子治療をご希望される場合は、事前に当院にご相談ください。
当院と懇意にしている鍼灸の先生をご紹介できる場合がありますし、治療院をお探しになる際のお手伝いをさせて頂きます。

当院でご紹介できる鍼灸院は、主にリンクのページに掲載している鍼灸院ですが、ホームページを持ってはいなくても人格的にも学術的にも優れた先生をご紹介できることもあります。

必要な場合は、電話(0248−27−1846)またはメールでお知らせください。メールアドレスについては、診察券をご覧ください。


 

最後に

以上、ほとんど鍼灸のPRになってしまいましたが、それくらい鍼灸治療は産科に関わりが深いものです。

当院での不妊治療は、妊娠したらゴールインだとは考えておりません。健やかなマタニティライフをお過ごしになられ、そしてご出産されて赤ちゃんをお抱きになるその日まで、ぜひおつきあいください。

妊娠中は、風邪をひいても気軽に市販の風邪薬を飲んだり、腰痛だからと言って痛み止めを服用したりすることも、かかりつけの産婦人科医にお尋ねになり、慎重な対応をお願いいたします。
当院にても、必要があればお気軽にご相談ください。

それから、私から一つだけお願いがあります。
ご出産されましたら、メールでも電話でも、また掲示板への投稿でもけっこうですので、一言ご連絡をいただきたいのです。『無事出産しました』の一言が大変嬉しく、明日の臨床への強い励みになります。

このたびはおめでとうございました。
元気な赤ちゃんをお抱きになられるその日まで、健やかにお過ごしできますようにスタッフ共々祈念しております。


 
 

 

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