脊髄小脳変性症 ・パーキンソン病、パーキンソン症候群など
脳神経の働きでも、運動についてつかさどる小脳の変性・失調によって起こる難病の一つに脊髄小脳変性症があります。
また下記に掲げる脊髄小脳変性症の症状の多くが重複する疾患にパーキンソン病があります。パーキンソン病に似ているが、原因が不明であるというパーキンソン病についても、進行を遅らせる、また病気に罹患しつつも生活の質を向上させる、といった点で鍼灸治療は効果的であると考えています。
主な症状は下記の通りで、多くは数年をかけてゆっくりと進行していくようです。
・歩行しにくくなる、
・姿勢が保ちにくくなり、倒れたり傾く、立ちくらみ、めまいを訴える、
・手足が意図通りに動かせず、行きすぎたり届かない、
・ろれつが回らなくなる、
・手足の震え(振戦・特にパーキンソン病、同症候群で)
これらの症状が現れる脊髄小脳変性症 ・パーキンソン病、パーキンソン症候群は、原因も医療機関での治療・対応も全く違います。ここで一緒にして書くと言うことは非常に乱暴なことかも知れませんが、当院での対応・治療は全く一緒ですので、あえて書かせて頂きました。
このような病気で当院に来院する患者さんは、それまでに脳神経外科、神経内科などでも受診・加療され、鍼灸も効果的でではないかと思われて訪れるようです。
病院で治らなかったギックリ腰をたった数回の治療で完治したとか、そういった方の紹介で来院される方も多く、この疾患での鍼灸の有効性を患者さんや付き添いの方(多くはご家族の方)に話すと、少なからず落胆される方もいらっしゃいます。
しかしながら、治療を行った後の患者さんの表情は非常に明るくなることも多く、たとえば待合い室でほかの患者さんに積極的に話しかけるようになるなど、精神活動が高まる患者さんが多いのに気が付きます。おそらくは、心地よい刺激で脳波などに良い影響があったのではないかと思います。
当院での治療目標は、 脳の血行改善です。大部分の症状である歩行障害・体のバランスを崩し転倒しやすくなる、などについては、首や肩の凝りを『ほどほどに和らげる』、また百会(頭のてっぺん)へのお灸などを行い、脳の血行の改善を意識して治療を行っています。
これらの病気で来院する患者さんには、週に1回から10日に一回程度の治療を行いますが、治療効果は、目に見えて良くなる、と言うことはまずありません。半年、一年も通院して、どこか良くなったのか分からない、という患者さんが大半です。しかしながら、現状を維持できることは効果のあることだと考えて、患者さんたちは通院しているようです。
当院の所在地である福島県白河市近郊は、冬はそれほど積雪もなく、割合過ごしやすい気候であると思います。しかし高原地帯であるので、特に晩秋から真冬にかけての朝夕の冷え込みは大変厳しく、これらの病気に罹患されている方を見ていますと、冬を越すたびに体の動きが悪くなるとか、悪化する傾向があるようです。
しかし鍼灸治療を続けられている患者さんには、そういった悪化傾向が非常に少ないように感じられます。
これらの病気に対する最新医学の研究も、日進月歩で進んでいるようです。もしかしたら近い将来に、副作用も少ない特効薬が開発されるかも知れません。それまでに補助的な治療として鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか?
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